足の冷えを侮らないで!

介護を行う際に、利用者の足の冷えに気づいたら、血行不良が原因だと考えたほうがいいかもしれません。血液は全身を温めて免疫力を正常に保つ役割があります。そのため、血流が遮断されるようなことになれば、最悪その部分が壊死をしてしまう可能性もあります。ですから、介護の仕事をする場合は、利用者の足の状態を観察し、異常がないかを観察する習慣を身につけましょう。

足は心臓から最も離れた場所にあるので、他の部位に比べると非常に冷えやすい性質を持っています。ですから、特に夏場に足が冷たいようなら、高確率で冷え性や低体温だと考えましょう。昔から「冷えは万病のもと」と言われるだけあって、全身の不調の原因になります。高齢者は不定愁訴を招きやすいので、特に冷え対策は重要です。冷えは基礎代謝の低下だけでなく、精神疾患のリスクも伴うので、放置しないようにしてください。

そして、高齢者の足が冷えているようなら、フットバスやマッサージなどの対策を行いましょう。フットバスは足を清潔に保つだけでなく、冷え解消にも適しています。また、マッサージは血液やリンパ液の循環をスムーズにする効果が期待できます。それから、爪が固くなったり、伸びすぎていないかもチェックしましょう。伸びている場合は深爪にならない程度に切ってあげてください。爪が伸びると爪の間に汚れが溜まりやすく、悪臭を放つようになる他、歩行にも影響を及ぼすので、定期的なケアが欠かせません。